大阪府吹田市にある万博記念公園で、太陽の塔の内部を見学してきました。
太陽の塔と言えば、1970年の大阪万博のために岡本太郎がデザインしたということでも有名ですが、大阪万博終了後、約50年にわたり内部は閉鎖されたままとなっていたそうです。
1970年の高度経済成長期真っ只中、活気ある時代の日本の遺物に触れることで、思っていた以上に気持ちを掻き立てられるものが。
内部の写真とともに詳しくレビューしたいと思います。
間近で見る太陽の塔は大迫力!裏側には何が描かれている?
太陽の塔の正面の写真はよく見ますが、裏側の写真ってあまり見ませんね。
後ろはこんな感じで太陽の絵が描かれています。
「黒い太陽」という名前で、太陽の塔にある4つの顔のうちの一つ。
太陽の塔正面の最上部に設置されているものが「黄金の顔」、その真下正面にあるのが「太陽の顔」。
さらに万博開催当時は「地底の太陽」という第4の顔も展示されていたそうですが、現在は行方不明とのこと。
太陽の塔内部へは塔の裏側にあるスロープを下って入っていきます。
いよいよ太陽の塔内部へ!1970年の大阪万博に思いをはせる
塔裏側のスロープを下って行くとエントランスが現れます。
受付で、万博公園の入場券とは別に太陽の塔内部への入場券を購入。
後ほど詳しく記載しますが、太陽の塔内部に入るには事前予約が必要です。
当日券はありませんのでご注意ください。
入場すると岡本太郎が描いた太陽の塔のデッサンや、太陽の塔を真下から見られる小窓などが出迎えてくれます。
20年くらい前に行った時には太陽の塔のそばまで近付くことができたように記憶しているのですが、現在は囲いがされており直にさわれる距離までは近付くことができません。
暗い通路を進んでいくと、色鮮やかなプロジェクションマッピングの演出をされた第4の顔「地底の太陽」(レプリカ)が現れます。
展示物について解説してくれるスタッフの方がポイントポイントにいるので、太陽の塔についての知識がない私でもよくわかりました。
ここからいよいよ塔内部に入っていきます。
こちらも、1階のフロアまでは撮影可とのこと。
生命の樹(せいめいのき)を中心に、人類の進化を表したモチーフが時代順に展示されていて、とても幻想的な空間。
見学しながら階段を使って上部まで上っていきます。
これより先は撮影禁止だったので画像はないのですが、印象に残っているものをご紹介します。
恐竜
生命の樹には三葉虫やマンモスなどの生き物が乗っかっているのですが、中でも重量1.2トンもあるひときわ大きい恐竜の姿が目立っていました。
この恐竜は顔の部分のみ修復されたものの、一度も塔内部から出たことがないとのこと。
ゴリラ
塔の最上部に近い部分に展示されているゴリラは、大阪万博当時から一度も補修されずに展示されているとのことで、頭部と足の部分が壊れていました。
50年の歳月の長さを感じられる展示物です。
太陽の塔の手の部分
この手というか腕の部分、建築に詳しくない私はただのコンクリートのかたまりかと思っていたのですが、中は空洞になっていました。
当時は大屋根に続くエスカレーターが設置されていたそうです。
骨組みの鉄骨?鉄筋コンクリート?が当時のままあらわになっているのですが、その骨組み1本1本に万博の刻印が。
太陽の塔の内部見学は予約制 所要時間や料金は?
先ほどもお伝えした通り、太陽の塔の内部を見学するには、事前にWEB予約が必要です。
2019年5月現在、当日予約はできないので必ず前日までに予約をしておく必要があります。
予約~入館までの流れ
- 太陽の塔公式サイトでユーザー登録をする
- ログイン後、希望日を指定して予約を完了させる
- 予約QRコードのメールが届く
- 当日、受付でQRコードを提示する
入館料
入館料 | |
大人 | 700円 |
小中学生 | 300円 |
※太陽の塔への入館料のほかに、万博記念公園への入園料(大人250円・子供70円)が必要です。
受付を済ませて入館後、説明を受けながら階段を順に上っていきます。
上っている時は生命の樹と階段しかないので、何階分上っているのかわからないのですが、最後裏の階段の回数表示を見るとなんと11階!
入ってから出るまでの所要時間は大体30分。
出口には小さなグッズショップもあるので、ゆっくり見たい方は少し長めに考えておくといいかもしれません。
太陽の塔の最寄り駅は大阪モノレール「万博記念公園駅」
最寄り駅は、大阪モノレール「万博記念公園駅」。
大阪国際空港(伊丹空港)がある大阪モノレール「大阪空港駅」から6駅目なので、遠方からの旅行者でも行きやすい立地です。
まとめ
- 太陽の塔の裏側にも顔が描かれている
- 顔は全部で4つ存在する
- 入館するには事前に予約が必要
- 見学の所要時間は約30分
- 最寄り駅は大阪モノレール「万博記念公園駅」
画像も掲載しましたが、写真では伝わらない万博当時からの時間の流れをぜひ現地で感じてもらいたいです。
以上、太陽の塔内部の見学レポートでした☆